Kunadonic ロリータファッション徒然草

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axes femmeとロリィタ

 
 

 2000年代中頃から特に郊外のメガモールで出店を重ね、あっという間に全国展開したブランドが、言わずと知れたaxes femmeです。ロリィタの皆様なら好き嫌いに関わらず、何かしら興味を持たれたことがあろうかと思われますが、如何でしょうか。ヨーロピアン&ノスタルジーをテイストに、パーティーからカジュアルまで、KIDSから中年齢層まで幅広く商品展開しているブランドです。

 axesは間違いなくメジャーブランドで、販売規模は既存ロリィタファッションとは比較にならないでしょう。当然その価格も小慣れていて、一般的なショッピングモールに並ぶお店とほとんど変わりない値段です。ロリィタをカジュアルダウンする際にもコーディネートしやすかったり、ロリィタで行くにはちょっと憚るシーンでも着やすかったり、ロリィタを着こなす上でも何かと便利なんです。特にバッグやアクセサリーなどの小物が充実している点も見逃せませんね。こうした小物はロリィタで揃えると色々悩ましく、値段とか、教科書通りのコーデとか、変化をつけるのが難しかったりします。そういう場合にaxesを持ってくると、これが程よくマッチするので助かるんですよね。

 さてこのaxes。僭越ながら好きです。普段着として重宝しています。ロリィタの皆様にも実はファンが多いのではないかと思っていますが。ただもちろん、このaxesはレースがふんだんに使われ、欧州の古き良き時代を思わせているとしても、基本的にはロリィタファッションではありません。MILKPINK HOUSEが違うのと同じですね。

 ところが最近のaxesは、ロリィタファッションの殿堂、原宿のラフォーレに出店したり、若者向けのkawaiiラインを展開したり、KERA! に掲載されたり、俄かにロリィタファッションに接近しつつあります。2016年の9月、ついに青木美沙子さんとのコラボレーションが実現。私の予想通りaxesらしくクラシカルな、ロリィタテイストの商品になりましたね。店舗イベントにも参加したかったのですが、残念ながら仕事でした。賛否はあるようですけど、概ね好評のようです。これまでのメジャーブランドといえば、何かにつけ「ロリータじゃない」と一線を引くことがほぼ当たり前でした。青木美沙子さんの尽力もあるのでしょう。ロリィタの認知度が高まって、新しいムーブメントになったという表現も、間違っていないと思います。

 ただやっぱり、ロリィタファッションのユーザー層をよく理解していらっしゃいます。まず販売店舗が限られています。Kawaiiラインでの販売ですから、ロリィタさんをターゲットに絞っているのも間違いありません。既存のaxes製品とは比較にならないくらい、製造数も少ないはずです。それでも、axesのフラッグシップとしてロリィタを持ってきた意味は大きいでしょう。axesがロリィタの認知を広め、ロリィタブランドもさらにファンを増やせるなら、ロリィタファッションにとっては願ってもない発展に繋がります。axesにとっても、チープでカジュアルなイメージとは違う新しい方向性を示すことで、さらにブランドイメージを高められるはずです。

 これまでのaxesは強いて言うなら、年齢層が広すぎて野暮ったかったり、値段相応に安っぽかったり、といったウィークポイントがありました。今回のコラボで、axesの魅力が一層引き立つことを願っています。ただヨーロピアン&ノスタルジーの路線は絶対にブレないでほしいですね。デコラティブ&クラシカルなロリィタを頂点に、ヨーロピアン&ノスタルジーの普段着をこれまで通り作り続けてもらえたなら、私としては大満足です。

 ロリィタにとってaxesは、ロリィタとカジュアルの間の、グレーゾーンをカバーするとっても便利なブランドなんです。しかも安くて店舗が多い。こうした曖昧なポジションにあることで、カジュアルからロリィタへの橋渡し役にもなっています。昔ロリィタしてみたかったけどaxesを着ているうちに火がついたとか(私はこれに近いです)、axesからロリィタにも興味が出てきたとか、そんな入口でもあります。カジュアルブランドだからこそ、メジャーブランドだからこそ、その計り知れない潜在能力は侮れません。正直申し上げて、今やロリィタにとって無視のできないブランド、それがaxes femme。決して言い過ぎではないと、そう思うこの頃です。

 
 

 

 

Since 2016 UPDATE 17/03/24 19:00
Access Date/Time 17/05/23 06:30

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