Kunadonic ロリータファッション徒然草

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ロリィタと自転車

 
 

ヴィクトリアン時代の自転車 自転車も賛否が分かれるものですね。私は、乗ります(キッパリ)。

 外見を問題にされる方は意外と少ないようにも思います。最近の自転車は種類も豊富で、ロリィタでも恥ずかしくないようなファッショナブルなものも結構見かけます。自宅が駅から遠く自転車が欠かせない地域は珍しくありません。歩く気力と体力、時間が許すならそれは自由ですが、自転車に乗ることを否定されるのは、私としては心外ですね。

 自転車の歴史を覗いてみますと、さすがにロココ時代に自転車はありませんが、ヴィクトリアン時代の末頃には女性用の自転車が登場していました。中流階級のキャリアウーマンに好んで乗られていたようです。そういう意味では、ロリィタからは若干ずれるかも知れませんが、スチームパンクなら何ら問題はないでしょう。ヴィクトリアン時代の自転車については、スチームパンカーの五十嵐麻理さんのブログ「「昭和レトロ自転車(2)」女性と自転車の歴史」がとても詳しいです。

 ロリィタで自転車に乗ると、スカートの巻き込みや引っ掛かりが特に問題になります。ただ、通常パニエで膨らませていますし、ロングスカートほど丈が長くありませんから、通常のシティ車(ママチャリ)であれば、ほとんど問題ないでしょう。乗るコツとしては、サドル(椅子)を高めに調節することで、スカートの絡みもある程度解決します。ただ足が地面に着きにくくなるので、兼ね合いが難しいですね。私はつま先が着くかどうかくらいまで、なるべくサドルを高くしています。これで、スカートの裾が引っ掛かることはありません。もちろんスカートでサドルに座らず、パニエも広げてサドルを包み、ドロワースで座ります。乗り降りには気を遣いますが、そう乗った方がパニエも痛みませんし、引っ掛かりも少ないです。

 先の五十嵐麻理さんは、スチームパンクな自転車をご自分で作られています。ツイードランとネオヴィクトリアン自転車「黒糖号」で詳しく書かれていますので、是非読んでみてください。ロングスカートでも車輪に巻き込まれないドレスガードも自作されています。その出来栄えは素晴らしいの一言に尽きます。

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折りたたみ自転車
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 実は、ロリィタファッションに最適な自転車があります。それは折り畳み自転車です。

 折り畳み自転車は、持ち運びしやすいように作られていますが、最大の特徴は車輪が小さいことです。車輪の小さい自転車を専門用語では「ミニベロ」と呼びます。折り畳み自転車もそれに分類されます。車輪の高さやチェーンの位置が低く、スカートの裾が引っ掛かりにくいんですね。サドルポスト(椅子の棒)も長くて、スカートですっぽり包み込めます。絡まったり汚れたりする心配も少ないので助かります。ロリィタ向きのデザインのミニベロ車も、探せばある?かも知れません。

 注意点としては、市販の折り畳み式自転車はチェーンカバーのないものがあります。いくら低い位置にあっても、チェーンがスカートの裾に触れると大変なことになります。最低でも、チェーンカバーのついたものにするか、自転車店で取り付けてもらって下さい。カバーは高くても数千円程度です。できればさらに、車輪へのスカート巻き込みを防ぐドレスガードもあればいいですが、折り畳み自転車用のものはなかなか、見つからないかも知れません。

 ロリィタなのにどうしてもとか、仕方なく、自転車に乗るという状況はあります。私としては妥協でなく、むしろ積極的に自転車に乗りたいと思っています。だって、歩くより速いし風が気持ちいいし、遠くまで行けるじゃないですか。まあ、そもそも私は自転車に乗るのが大好きなんですね。だからロリィタで自転車に乗ることも日々色々考えています。

 ロリィタ=自転車に乗るべからずの法則は、私個人は否定的ですね。最近はレトロな自転車も見かけますし、ミニベロ車を活用するのも一つの方法です。五十嵐麻理さんのように、ロリィタな自転車を作ってみるのも、とても面白いと思います。

 
 

 

Since 2016 UPDATE 22/04/07 00:00
Access Date/Time 24/04/20 13:20

カギの救急車 シンクポート アポロ製作所 橋本シルク工芸