Kunadonic ロリータファッション徒然草

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美意識は爪の先まで

 
 

 ロリィタファッションは日本独自のファッションスタイルですが、欧州の古きよき時代を手本としていることは、言うまでもありません。当時の流行や世相を反映したものですから、そうした見識があれば、よりロリィタファッションを深く楽しめると思っています。特にクラシカルロリィタは、ロココやヴィクトリアンの知識が身につけば、尚いっそう楽しめるのではないでしょうか。

 ゴスロリにパンクロリィタ、スチームパンクなどは、サブカルと一体です。むしろそちらが入口とも言えるでしょうか。そうしたカテゴリーは、サブカルの見識を生かせば生かすほど、ファッションもより華やかになるはずです。

 スイートロリィタは、一見そうした枠組みと無縁に感じられるかも知れませんが、ゴスロリの波及から対極的に磨かれてきた経緯も含め、独自の発展を遂げてきたことに相違ありません。そこには常に、世間一般との確執や無理解があり、それにもめげずに守ってきた孤高のファッションスタイルなのです。「痛ロリ」という侮蔑的な表現は、そうした至高の意識から生まれてしまった言葉でしょう。ただ、この高すぎる意識は、個人的には少々厳しすぎる感触も持っています。逆差別という言葉がありますが、私流に言うなら「逆イジメ」でしょう。苦境を乗り越えてきたからこそ、その孤高のスタイルに絶対の意義を見出すのはわかります。でも、ですよ。

 痛かろうが変だろうが、そんなのは個人の勝手です。

 自分が自由に自己表現するその権利は、誰にも奪えないはずです。

 夢のような世界を体験するために、このファッションに身を包んでいるはずです。それすら個人の願望に過ぎません。誰にも邪魔などできません。確かに、ある程度のルールやマナーも必要ですが、最低でも同じ趣味のもの同士が理解し得ないのは、嘆かわしいことです。もし痛いと思ったなら、一声かけてあげれば済むことです。理解が得られたならそれでいいですし、もし意見が食い違っても、そんなのはありふれた話です。何より思うのは、痛いと決め付けて救いの手一つ差し出さない、その狭い心こそ痛いです。

 姿は美しくとも、心が醜くては。手本とするべき上流階級は、万人の手本となるべき美意識で成り立っていたはずです。

 
 

 

Since 2016 UPDATE 17/03/24 19:00
Access Date/Time 17/06/25 05:37

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